岩手県遠野市斎場アートワークが4月末に無事終了しました。
昨年末から進めてきたこのアートワークは、当初から中々進行が遅れていたのもあり、3月になり作品が決定し一安心したのも束の間、東日本震災で一時期は納品が難しいとまで考えていたプロジェクトです。

特に震災以後、東北の内陸部には支援の拠点がおかれることで、遠野市斎場は
一日でも早くオープンしなければならない状況になっていました。
震災で遅れていた制作工程の中でも、作家含め誰もがこういう時こそアートワークも
力添えができるように間に合わなければならないと、納品当日まで作品制作を続け、
当日手持ちで飛行機に乗り込み、無事設置することができました。

 

今回遠野市斎場アートに納品した作品は、
上田千夏作の柔らかい曲線のフォルムが特徴的なガラスオブジェ2点です。
二つの作品は、私たちの周りを包む多くの愛と、人々の強い絆を表現しています。
遠野市の斎場だからこそ、また今だからこそ、
アートの力が斎場を訪れる東北の方々に、
癒しと安らぎを与えられると信じたいと思います。

担当:李