病院×詩
「ぞうさん」など人々の記憶に刻まれる名詩を数多く残した山口県出身の詩人・まどみちお氏の詩の世界観に心惹かれ、共感し、今までになかった「病院×詩」を切り口にホスピタルアートを計画したのはクリエイティブユニットKIGI のアートディレクターとして活躍する渡邉良重氏。山口大学出身でもある渡邊氏によって、各階EVホール、エントラ
アルファベット・サインアートで遊びのある小児病棟
8F小児病棟の廊下には思わず笑みがこぼれるような、アルファベットを用いたグラフィカルなサインアートを展開。子どもたちの病室の表札や案内のサインとして機能する一方で、環境カラーと合わせたそれらがアクセントとして空間演出を担う。プレイルームには入隅と反射を利用した不思議で面白いミラーアートや、大人も楽しめるアートウォールなど仕掛けが施され、アートが遊びと楽しみ、親しみを創出している。その他、6F婦人科病棟廊下や1Fオーディトリアムロビーでは花や動物をモチーフにした温かみのあるキャンバス素材の作品を配し、空間に彩りと柔らかさを加えた。
いずれの作品も、コマーシャルベースでも活躍するアーティストらしく洗練されたデザインとなっており、和らぎや癒しだけではなく、先進的な大学病院のイメージを象徴するような効果ももたらしている。
- 施設名称
- 山口大学医学部附属病院 新病棟
- 建築主
- 国立大学法人山口大学
- 所在地
- 山口県宇部市南小串1丁目1−1
- 主要用途
- 病院
- 完了年度
- 2019年3月
- アートディレクション
- 渡邉良重
- アーティスト
- 渡邉良重
- その他
- アートプロデュース: 株式会社タウンアート