理化学研究所 計算科学研究機構のモニュメント「第1回神戸市都市デザイン賞」の「景観・ポイント賞」を受賞し、先月神戸市にて行われた授賞式に作家の米林雄一さんとともに出席いたしました。会場では事業者である理化学研究所の方々、プロジェクトを共働させていただいた設計者や施工者の方々と再会し、喜びを共にすることができました。

ご存知である方も多いかと思いますが、本施設は京速コンピュータ(次世代スパコン)を擁し、事業仕分けで対象となるなか、科学者たちが立ち上がって抗議を申し立てた事業です。施設が完成してからも視察団が入り、出迎えるモニュメントに対し、事実無根の発言がなされ、そのまま報道されたこともありました。科学と文化に対する志が、出る杭のように打たれ、逆風が吹くなかでの受賞でした。

神戸市都市デザイン賞の受賞作品は、大型の建物だけでなく、小さな店舗や、話題となった鉄人28号のモニュメント等多岐にわたり、神戸市のデザインに対する認識の広さ、懐の深さを感じさせるものとなっています。

改めて事業をここまで導いた関係者の方々と、ご理解くださった神戸市に御礼申し上げたいと存じます。

 

担当:天野