鉄道関連の国際的な賞である第11回ブルネル賞(駅舎部門)に、九州新幹線新鳥栖駅が選ばれました。

鉄道建設・運輸施設整備支援機構と安井建築設計事務所の設計によるもので、地名にもある「鳥」をコンセプトにデザインされています。タウンアートでは、構内に入ると真正面に見えてくるガラスアートのディレクションを担当させていただきました。アートのコンセプトも駅舎デザインを踏まえて、県の鳥「かちがらす」をモチーフとし、若手作家の塚本智也さんに新規で描いていただき、半透明フィルムへ拡大印刷したものをガラスパーテーションとして設置致しました。
白・黒・青を基調としてすっきりとシャープにまとめられた駅舎のなかに、青色で透明感あふれるガラス作品は爽やかな印象を与えるとともに、筆跡の残る絵柄が人間的なやわらかさを場にもたらしており、絶妙なコンビネーションとなっています。

建築とアートが一体的に整備され、地域特性をわかりやすいかたちで取り込んだ新鳥栖駅。国際的な評価をいただくことで、地域活性や地域の人々の誇りへとつながってくれたらと思います。

(天野)