昨年アートワークを採用して頂いた「日本生命札幌ビル」が、第23回北海道赤レンガ建築賞を 受賞しました。

日本生命札幌ビル アートワーク

撮影:新津写真

この賞は、地域社会の発展に如何に貢献する創造性豊かな場を創り出したか、という、建築の技術や意匠性を称える一般的な「建築賞」とは違う目的で表彰を行っているものです。北海道における地域文化の発展や地域に根ざしたまちづくりの推進という趣旨では、この「日本生命札幌ビル」は札幌で初の大アトリウム空間を有しており、民間ビルでありながら公共性の高い広場を内包し、そこに市民の憩いの場が生まれた成功例になっています。

そのような施設建設に携わった建築主、設計者、各種コンサル、施工者など全てが表彰を受け、タウンアートもアートワークを認めていただき、賞を授与することとなりました。

理解ある建築主、設計者、そして高い技術を有する施工者の方々と協働する機会を頂き、このような名誉ある賞として結実したことに感謝致します。アートワークの制作の上でも、アーティストのみならず、技術的に多くの方々の御協力を得て実現したものだと思います。関係者の皆様、有難うございました。

施設のコアとなる広いアトリウム空間に、北海道の自然をモチーフとし、建築と一体化したアートワークを採用していただいた他、屋外の敷地内パブリックエリアとなるサンクンガーデンには今後、日本生命を象徴するモニュメントが設置される予定です。3月には札幌駅からすすきのを結ぶ地下通路が完成し、都市軸上で日本生命ビルのランドマークとなるだけでなく、人々の動線を導く都市のアイコンとなる事を目指しています。

M. Watanabe