新富町にあるギャラリー アラタニウラノで1月14日から2月18日まで開催中の小西真奈「Alex」展を見に行ってきました。小西さんは、公立昭和病院のプロジェクトに参加していただき、病院のために野川公園を描いた作品を2点制作。現在、病院の南館2階の図書室に作品が収められています。

展覧会タイトルの「Alex」とは、小西さんが約2年前にご出産された愛息子の名前。展覧会初日ということもあり、本物のAlex君に会えるかなと思いギャラリーを訪れると、ちょうど帰ったところ。しかし、作家の小西さんには久しぶりにお会いすることができました。

どちらかというと小西さんの作品はこれまで、国内各地の自然の風景とそこにたたずむ人の様子を描いた静かな印象の作品が多かったのですが、今回はAlex君を中心に自宅での様子や、海岸で遊ぶ様子など、絵の中から子どもの楽しそうな声が聞こえてきそうな、動きのある画面となっていました。

作品キャンパスの大きさも0号サイズから60号くらいまでバリエーションのある展示となっており、色彩も豊かであることから、画廊の展示空間にリズムが生まれ、楽しい雰囲気の展覧会となっていました。そして、どことなくお母さんとなられた小西さんのあたたかな息子をみるまなざしが、作品画面から伝わってくる優しい印象の作品となっていました。

担当:藤沢