車にちなんだ作品で、自動車メーカーの企業病院としての環境づくり
マツダ病院リニューアル計画の一環として、既存病棟の北側に新棟を建設し、地域医療へのさらなる貢献を目的としたものである。企業病院として、マツダの社員はもちろん、地域の人々にも選ばれ、信頼され、愛される病院づくりを行っている。アートワークは車にちなんだ作品を中心に展開し、空間に彩りを添えることで、他の病院にはないマツダオリジナルの空間を創出している。
エントランスでは車の塗装にも使われる塗料で描いた作品を、健診エレベーターホールではマツダの代表的な車をモチーフにした作品を配し、車の「動き」や「流れ」を表現している。また既存病棟と新棟をつなぐ連絡通路では、マツダ歴代名車をロールスクリーン上に展開し、マツダならではの独自性のある空間とした。
作品を通してそれぞれが車のあるシーンを思い浮かべ、マツダのエネルギーを感じることで、活力と治癒力を引き出すことを目指している。また働くスタッフにとっては、コミュニケーションのきっかけになるだけでなく、マツダの一員としての誇りを感じさせ、心を1つに士気を高めることにつなげる。
DATA
- 施設名称
- マツダ病院新棟
- 建築主
- マツダ株式会社
- 所在地
- 広島県安芸郡府中町青崎南1番8号
- 主要用途
- 病院
- 完了年度
- 2012年1月(建築竣工:2012年1月)
- 建築設計
- 株式会社久米設計
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- 岩本拓郎、森本太郎、阿部瑞樹、小木曽瑞枝
- 施工
- 鹿島建設株式会社
- その他
- 病床数:270床