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名古屋学芸大学短期大学部 閉学記念モニュメント

Nagoya University of Arts and Sciences, Junior College Closing Memorial Monument

20173月をもって閉学した名古屋学芸大学短期大学部は「すみれ女子短期大学(S38.414年間)」「愛知女子短期大学(S52.427年間)」「名古屋学芸大学短期大学部(H16.413年間)」の変遷をたどってその54年間の長い歴史に幕を下ろした。

その歩んだ歴史を刻むべく制作された記念モニュメント知の花束は、3つの時代を表現する3色の御影石(白・黄・桜)で、建学の精神にあるすみれの花をモチーフにした3つのオブジェを中心に花束にみたてた形で構成されている。各オブジェのまわりに散りばめられた同色の3種類の大きさの円形プレートは数と大きさでそれぞれ続いた年数を表現しながら花束を構成する一部となっており、10年を表す大きなプレートには同窓会や学生会の方のメッセージが刻まれた。

フォトスポットにもなった記念碑

眺めるだけの記念碑ではなく、触れたくなる親しみのあるモニュメントにしたいという想いもアーティストが汲み上げて生まれたこの作品は、その触りたくなるフォルムのおかげで在校生や卒業生が座ったり、各々のアイディアで記念撮影をしたりするフォトスポットにもなるなど、愛される存在として構内にすみれのように根付いた。

道端の小さな隙間にも根を張り可憐な花を咲かせるすみれを、絶え間なく変化する社会で活躍する

卒業生に重ね合わせ、その花々が誇りを抱いて堅く結び合う姿を表現したモニュメント、「知の花束」は愛されながら、今も短期大学部の54年間の歴史と卒業生達の絆も刻んでいる。

DATA
建築主
名古屋学芸大学短期大学部 学生会・同窓会
所在地
愛知県日進市
主要用途
大学
完了年度
2016年11月(2016年11月26日:モニュメント完成記念式典)
アートディレクション
株式会社タウンアート
アーティスト
吉村貴子
その他
タイトル:知の花束

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