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さっぽろ創世スクエア

SAPPORO SOSEI SQUARE

札幌市の創造的な芸術・文化・市民活動、情報発信やビジネスなど、様々な機能を集積し、賑わいと交流の中心となり新たな価値を生み出す拠点として2018年10月、創生川と大通公園の交わる中心地「創世1.1.1区」にさっぽろ創世スクエアが誕生した。

文化芸術の特別な場所だけでなく、日常の市民活動からビジネスの場においてまで、「創造性」が様々な課題解決の力として求められている時代。日常と非日常、公共と民間、文化芸術とビジネス領域など、多岐に渡る市民の営為融合の場 「創世スクエア」 を訪れる人々を迎え入れ、期待を与える創造的仕掛けとして、施設内4カ所の人々の交差する「はじまりの場所」にアートワークを展開することとし、札幌の未来創造を牽引するクリエイティブな力を持つ表現者として3名のアーティストを起用している。またそのアートディレクションの際には、「何かがはじまる様子・生まれる様子・動き出す様子を想起させる作品」であることと、「北海道・札幌ゆかりの作家、または素材」を取り入れることを2つの方針とした。

舞 -MAI- / 地下広場

地下通路から施設への主要アクセスの1つとなる導入部の吹抜けには、地上からの光が降り注ぐ。やわらかな心地、艶めく色、劇場の幕が開け、舞うようなドラマティックな瞬間を乾漆で表現した渡邊希による漆のレリーフが、行き交う人々の視線を導き、日常とは異なる場所であることを直感的に感じさせ、その作品のもつたおやかで力強い躍動感がはじまりの高揚感を与えている。

HORIZON・EVENT HORIZON / ギャラリー・オフィスEVホール

施設の主要動線となるパサージュ内に配された約15mに及ぶギャラリースペースには、国松希根太による3連作の絵画が存在感を放ちながら、静かに佇む。刻々と変化する自然の色彩と、その中に浮かび上がる大地と空の境界をとらえ、木板に描いている。
また、オフィス棟EVホールに配置した作品はHORIZONの縦シリーズとして、地球の輪郭を見るように地平線を宇宙的な構図で捉えたもので、日々仕事に従事するビジネスマンたちに向け、すべては想像(創造)から始まると予感させている。これら2つの作品が施設内の表裏に位置し、水平と垂直、風景の境界と輪郭を描き、見る人の想像を掻き立てている。

HEART BOUNCE bench / オフィスエントランス

日々通ってくるオフィスワーカーやビジターが行き交う玄関口には、長谷川仁によるベンチ機能をもつアートワークを展開し、人と人、アートが交わるコミュニケーションの場を創り出した。一つに連なる丸いフォルムは、この場所に集い、出会う人々の弾む心や飛び交う会話を表現している。様々な個性が出会い交わることで、まだ見ぬ新しい物語が生まれる。オフィスを訪れる人々に和のある憩いと集いの場を提供し、ここから何かが「はじまる」ことを期待、予感させている。

DATA
建築主
さっぽろ創世スクエア管理組合
組合員/札幌市、明治安田生命保険相互会社、パーク二四(株)、
北海道テレビ放送(株)、(株)札幌振興公社、(株)朝日新聞社、(株)北海道熱供給公社、東日本電信電話(株)
所在地
北海道札幌市
主要用途
オフィス・文化複合施設
完了年度
2018年9月
アートディレクション
株式会社タウンアート
アーティスト
国松希根太、長谷川仁、渡邊希(五十音順)

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