アートワークは、病院開設後に院長とともに病院をまわりながら、特に必要と感じられた1階小児科エリア、および長いリハビリの廊下、ニッチの三箇所に設置することになった。
テーマは、人間や自然の命を包み込み、育むエネルギーである“光” 。小児エリアおよび、リハビリ廊下壁面には、谷山恭子、ニッチに望月通陽の2作家による提案、設置をした。
小児エリアやリハビリ廊下は、壁面色や照明のあたり具合に配慮しながら、同系色の明るい色を多用し、木とペイント、カーペットなど質感の違いを生かした素材を組み合わせることで、立体感のある生きた空間へと変わった。
ニッチには、墨をつかった染色によるアートワークが、空間にメリハリを与え、場を特徴づけることができた。
DATA
- 施設名称
- 千葉県済生会 習志野病院
- 建築主
- 社会福祉法人恩賜財団済生会支部 千葉県済生会
- 所在地
- 千葉県習志野市泉町
- 主要用途
- 病院
- 完了年度
- 2006年7月
- 建築設計
- 株式会社久米設計
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- 谷山恭子、望月通陽
- その他
- 病床数:400床