PROJECT/

神奈川県立こども医療センター

Kanagawa Children’s Medical Center

 関係者へのレクチャー開催

病院にかかわるすべての人にとって快適な療養環境とは何かを考えるために、アート計画をはじめるまえに病院スタッフ、工事関係者を交え、3回にわたり、さまざまな分野の専門家を招き、レクチャーを行った。講師は横浜美術館こどものアトリエスタッフ、環境カラーリスト、そして医療の面から、東海大学健康科学部教授から話をきくことができ、講演後は質疑応答やアンケートによる意見収集を行い、新しい病院環境への希望や意見をだしてもらい、皆の意識が高まった。
尚、県財政が厳しいため、アートワークは、医療センターOBが中心となってアメニティ基金を設け、寄付によりアートワークやファニチャーの一部が整えられることになった。

“鳥がかけめぐる病院”

アートワークは、幸せの象徴として“鳥がかけめぐる病院”をコンセプトにフロア毎にテーマを設定。1階から、海、大地、空、宇宙としてそれぞれテーマカラーも、海の青、大地の緑、太陽のオレンジ、星の黄色として、サイン計画とあわせて、トータルコーディネートした。
今回は、子どもたちのためのアートワークとしてだけでなく、寄付をしてくださった方への感謝もこめて、一人ひとりの名前をいれたレリーフ“どうぶつびすけっと”の制作や、アーティストによるファニチャー制作として、ボランティアのためのカウンター、待合いベンチ、掲示板などを制作した。
また、子ども専門病院であることから、子どもの目線や色彩への認識などに考慮しながら、感覚的なものに訴える透過性のある光のアートやステンドグラス、触れるレリーフやモビールなど多岐にわたって計画された。

今後の展開

ボランティアコーナーには、アーティスト制作による募金箱と、募金した方へのお礼として動物カードが配られるなど、今後も継続していける仕組みをつくった。今後はボランティアが参加して、アートワークの拡大を考えている。

DATA
施設名称
神奈川県立こども医療センター
建築主
神奈川県立こども医療センター アメニティ基金
所在地
神奈川県横浜市南区
主要用途
病院
完了年度
2006年1月
建築設計
株式会社田中建築事務所
アートディレクション
株式会社タウンアート
アーティスト
祐成勝枝、豊嶋敦史、吉水浩、小河朋司
施工
大成建設株式会社
その他
病床数:419床