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京葉銀行 千葉みなと本部

Keiyo Bank Chiba-minato Head Office

「京葉銀行 千葉みなと本部」は、創立70周年記念事業の一環として2015年3月に竣工した。地域金融機関の本部ビルとして、地域と調和し、快適性と安全性、親しみやすさ、環境への配慮を基本方針に計画されている。アートワークは、銀行のコミュニケーションシンボルのコンセプトである“人とのきずな” “無限にのびゆく未来” を共通のテーマとして計画を行った。

貨幣の起源を表すアートワークに始まり、“無限にのびゆく未来”へと進む

施設エントランス部分に位置する屋外のコミュニティガーデンには、貨幣の起源とされる石をモチーフにした長岡勉によるアートベンチを配した。直径1.2mの球体が2つに分割され、様々な形状へと変わり、イスやテーブル等に変化する姿は、異なるものの価値を等しく交換する貨幣を象徴している。
エントランスホールに設置した樋口健彦の壁面彫刻は、素材感のあるアルミニウムの上に、ロイヤルブルーの陶板が無数に積層されている。手作業と焼成によって生じる不規則なゆらぎが、整然とした空間に心地よいアクセントを生み出すとともに、無数に積み上げられた陶板が、伸びゆく未来を表現している。
また、行員用のエレベーターホールと庭園には、上田快による3点の彫刻を設置した。鉄と石という異なる素材を組み合わせることで静的な形態に変化をもたらし、3点の配置が空間に広がりを生み出している。石の表面の波打つような凹凸は、見る場所や時間によって様々な陰影を生み出すことで、自然の流れを感じさせる。

人や地域とのきずなをテーマに、地域とともに歩む未来を表す

1階の各応接室には、千葉県にゆかりのある6名のアーティスト(瓜生剛、上村洋一、斎藤ちさと、橋本トモコ、村上友重、森裕子)の平面作品を展開した。千葉に関連のあるテーマで制作された作品には、各作家の個性と共に地域との関連性を見いだすことが出来る。
10階の役員階には、五十嵐威暢の千葉の海岸に打ち寄せる波の音をイメージした壁面彫刻と、狩俣公介の太陽が昇り、一日の始まる風景を描いた日本画を設置した。また同じく役員階各執務室には、銀行所蔵の平面作品を設置している。

人や地域とのきずな、無限にのびゆく未来を共通のテーマにコーディネートしたアートワークには、銀行が地域とともに成長・発展していくことへの願いが込められている。

DATA
施設名称
京葉銀行 千葉みなと本部
建築主
株式会社 京葉銀行
所在地
千葉県千葉市中央区
主要用途
オフィス
完了年度
2015年2月
建築設計
株式会社日建設計
アートディレクション
株式会社タウンアート
アーティスト
樋口健彦、長岡 勉+TANK、上田 快、五十嵐威暢、狩俣公介、橋本トモコ、瓜生 剛、森 裕子、上村洋一、斎藤ちさと、村上友重(50音順)
施工
株式会社竹中工務店

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