宮城大学は1997年に開学し、そのキャンパスは「自然との共生」をテーマにデザインされ、そのエコロジカルなランドスケープと建築は、地域に根ざし、国際性の豊かなキャンパスを表現している。アートワークにおいては、大学の基本理念である「ホスピタリティとアメニティ」を基本テーマに、建築テーマを踏襲したアート作品を建築内部及び外構部に配置した。建築内部のアートワークでは、建築との調和だけでなく、アートを配置することで空間にコントラストを持たせ、より美しい空間が創出されるように計画した。外構部では、エコロジカルなランドスケープと共存し、且つ、開かれたキャンパスとして、訪れた人々にとって快適に、親近感を持って利用してもらえる空間づくりを趣旨としてアートワークの設置場所を選定、設置を行った。また、アートワークを緑の中に点在させたりと施設全体を通して、発見する楽しみを感じさせるアートワークの展開は、大学の理念や姿勢を反映する、ひとつのメッセージとなっている。
DATA
- 施設名称
- 宮城大学
- 建築主
- 宮城県
- 所在地
- 宮城県黒川郡大和町
- 主要用途
- 大学
- 完了年度
- 1997年3月
- 建築設計
- 株式会社佐藤総合計画
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- Matt Mullican、Anthony Krauss、佐伯和子、三梨伸 他