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成田国際空港 第1ターミナル 南ウィング

The South Wing, Narita International Airport, Passenger Terminal 1

第1旅客ターミナルビルにおけるアートは、国内外の空港利用客が「日本の心と粋」を感じていただけるよう計画した。日本人が好んできた、軽み、面白み、気取りに注目した、洗練された遊び心をテーマにターミナル内各所に展開した。綿々と続く日本の伝統美や文化性を新しい切り口で表現することにより、日本の伝統文化の中の現代性を再発見できるようになっている。

中村哲也の作品は、飛行機をモチーフにした彫刻である。表面の図柄は、「 B.S. East」が東の雲、「V.O. West」が西の波を表し、これは太陽が東の空から昇り、西の海に沈むことから着想を得、雲は平等院の「雲中供養菩薩」、波は「海賦文様」という日本の伝統文様をベースにしている。

山口晃の作品は、様々な時代や世相が渾然一体となった、ユーモアあふれる現代の大和絵である。俯瞰した構図により観る人たちを絵の中に招き入れ、思い思いに絵の中を歩きまわることが出来る仕掛けになっている。南ウイングの建物や飛行機に作家特有のフィクションを盛り込み、空港がもたらす文化性を親しみをこめて表現した。

豊嶋敦史の作品は、通路を川の水面に見立て、そこに映る一日の空の色を床面のパターンにした。第4サテライトから第5サテライトに向かって昼→夕方→夜→明方→昼と変化していく。

(中村哲也作品は、計画変更に伴い出発ロビーに移設済み)

DATA
施設名称
成田国際空港 第1ターミナル 南ウィング
建築主
成田国際空港株式会社
完了年度
2006年3月
建築設計
株式会社日建設計
アートディレクション
株式会社タウンアート
アーティスト
中村哲也、山口晃、豊嶋敦史