PROJECT/

にかほ市立仁賀保中学校

Nikaho Junior High School

にかほ市は仁賀保町、金浦町、象潟町が合併して、2005年10月1日に誕生した。秋田県の南西部に位置し、南の鳥海山と西の日本海を望む、山と海の自然に恵まれた町である。また、日本初の南極探検を行なった白瀬矗(のぶ)中尉やTDKの創業者 齋藤賢三を輩出した土地柄でもある。仁賀保中学校は、校舎の老朽化と少子化に伴う統合化により建替えられ、2010年4月から統合した釜ヶ台中学校の生徒も加わり、新学期がスタートした。昇降口から2~3階へ上がる「ふれあいロビー」中央階段の3層吹き抜けには、仁賀保高原に自生する植物を採取して、型取り・焼成された陶板レリーフの壁画がある。この作品は、市の施設財産の運用管理をしている平沢財産区が、その積立金をもとに寄贈したもので、作家の笠原由起子が制作を担当した。作品は「水が育む植物」をテーマに、青色を基調にした様々な大きさの陶板(1100枚)が、高さ10m、巾3mの壁面に埋め込まれている。

水が植物を育む様に”この学校が生徒1人1人を育んでいく場になれば”と云う願いが、陶板1枚1枚に込められている。制作に先立って、仁賀保中学校と釜ヶ台中学校の生徒、財産区議会議員の有志が参加して植物採取のワークショップを行なった。

笠原由起子は、作品に込めた想いを「にかほの植物は、きめ細かく強靭で美しい」と語り、生徒たちに「人もあるがままにひとりひとりが美しい花である」とメッセージを贈った。

DATA
施設名称
秋田県にかほ市立仁賀保中学校
建築主
にかほ市
所在地
秋田県にかほ市院内字ヒシカタ40
主要用途
学校
完了年度
2009年12月
建築設計
有限会社村田弘建築設計事務所(作品監修)
アートディレクション
株式会社タウンアート
アーティスト
笠原由紀子
施工
第一・斎藤特定建設工事共同企業体(作品設置協力)
その他
作品施工:株式会社佐藤タイル、ワークショップ植物採取協力:仁賀保中学校・釜ヶ台中学校生徒と財産区議会議員の有志の皆さん 佐々木皓史(NACS-J自然観察指導員) にかほ市教育委員会 にかほ市総務部財政課