アートワークを計画するに当たり、豊かな緑あふれる環境に囲まれたマンションの好立地を生かし、ここに住まう子どもたちがのびのびと自由に遊べ、感覚に訴える楽しい空間作り目指した。計画の中では特に色彩、回遊性、安全性、メンテナンスの4点に重点を置き検討した。
色彩については、鮮やかなはっきりとした色彩を用いることで空間に楽しさと賑わいを演出し、子どもたちの創造性や感性を刺激するものを検討された。回遊性については、屋上庭園内をくまなく回遊できることや、動線を考慮し、配置を計画。そして機能ある遊べる彫刻であることから、安全性の面から作品のサイズや形態についてマケッとなどをつくり何度も検証した。さらにメンテナンスについてもアート作品としていつまでも美しい形で残るよう塗料の検証や表面にコーティングを施すなどした。
作品を通じて、子供同士、親子、子供を通じて親同士のコミュニケーションを促し、時間と共に様々なイマジネーションや記憶を紡いでいく手助けとなる計画を心がけ、住まう毎に愛着が持てるマンションを目指した。
DATA
- 施設名称
- プラウドシティ梅島
- 建築主
- 野村不動産株式会社
- 所在地
- 東京都足立区梅田
- 主要用途
- 集合住宅
- 完了年度
- 2005年3月
- 建築設計
- 長谷工コーポレーション
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- 磯崎真理子
- 施工
- 長谷工コーポレーション