白金1丁目に、高層住宅やオフィス、店舗、児童遊園などエリア一体の開発「白金アエルシティ」が2005年オープン。アエルとは、ギリシャ語で、「空あるいは風、さらには空気や息吹」という意味でこの場所を通じて人との出会い、文化との出会いなどいろいろな空気にで“あえる”場であることを願ってつけられたとのこと。
アートワークもこのコンセプトにならい、プラザ棟前に「生命の風」と名づけた石の彫刻を設置。作家は、新しい生命(街)が生まれる象徴として、植物の芽生えとともに、生命の根源であるDNAを暗喩する螺旋状のはしごが天に伸びていくシーンを視覚化した。この場所が未来に向けてさらに息づくよう場の生命力を表現した。作品は、この場所のランドマークとなっているとともに、周りの景観と調和した石のもつ落ち着いた雰囲気をかもしだしている。
DATA
- 施設名称
- 白金一丁目東地区第一種市街地再開発事業
- 建築主
- 白金一丁目東地区第一種市街地再開発組合
- 所在地
- 東京都港区白金
- 完了年度
- 2005年10月
- 建築設計
- 株式会社梓設計
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- 松田重仁
- 施工
- 鹿島建設株式会社