看護学校にふさわしく、清潔感、誠実性、安心感のあるアートワークを、アクリルの透明感と、蛍光塗料などを使い、視覚的効果をねらった明るい作品が特徴の小河朋司さんに依頼。エントランスの大壁面と、二階の廊下突き当たりに、それぞれ雲、桜をイメージした作品を設置した。一階のエントランス作品は、二階レベルの壁面に展示されることから、二階からみた視点と一階からの視点の違いがあり、いずれも全面ガラス窓の壁面から入る明るい光をうけて、まるで外の雲が壁面に映りこんでいるかのようにみえる。二階の桜をテーマにした作品は、ストライプのペイントの中に紛れ込んだようにシルエットが描かれている桜模様は、入学してくる学生や、旅立っていく卒業生へのはなむけのようにも見え、シンプルな建築空間にさりげないあたたかみをそえている。