市の特色を盛り込んだデザインで街の象徴に
市のもつ魅力、特色を歴史・人・環境・文化から多角的に見つめ、シンプルで美しいひとつのクロック・タワーで表出することにより、市民の暮らしとともにある駅前のモニュメント時計として、市民の誇りとなり、市の新しい顔となって内外にその特色をアピールすることを目指した。
市章をデザインモチーフにとりこむ
「大和一致」を表す円形と、「飛翔発展」を表す三角形が組み合わされた市章をいかし、円形を時計のかたちに、三角形をモニュメント本体のデザインに取り込み、端的に宇土市のシンボルであることを強調する。
水とともにある人々の暮らしと歴史を模様で表現
江戸時代から今もなお人々の生活を潤し続けている轟水源・轟泉水道、雨乞いの大太鼓など、宇土の人々は古くから、水との関わりの中で生活を営み、まちを創り、文化を醸成してきた歴史をもつ。その歴史性を円形の水模様で表現する。
日々の天候や時の移ろいを映し出すタワー
“日本の渚百景”にも選定されている御輿来海岸。潮の満ち引きや天候によって刻々とその姿は変化し、人々を魅了し続けている。この干潟のように、人々が毎日の暮らしのなかで、時間帯や天気によって異なる表情を見てとり、まわりの空気や時の移ろいを感じとることのできるタワーを演出する。
DATA
- 所在地
- 熊本県宇土市
- 主要用途
- 駅
- 完了年度
- 2010年5月
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- roundtable