小児科医師たちの小児医療に対する熱意からアートワークの導入が望まれ、実施に至ったプロジェクト。
子どもたちの不安を取り除き、治療に向かう心を育むものとして、外来と病棟それぞれの利用目的を考慮し、空間特色を生かしたアートワークを展開した。小児医療の専門家であり空間の利用者でもある医師、そして設計者、アーティスト、ディレクターが、それぞれの立場・役割をもって意見を交換しあうことで、より完成度が高く、より長く愛される空間を実現している。
『春の陽ざしと新緑の芽生え』をテーマとし、子どもたちを取り囲む人々そのものが健やかな環境 (=『春の陽ざし』) となって子どもたちの幸せを導く”人が主役”の環境づくりを目指した。子どもたちにとって親しみやすいものであるとともに、色味を抑え、落ち着きのあるアートワークを施すことで、子どもたちを取り巻く大人にとっても快適な環境を創出した。
3階外来
小さな生き物がいきいきと生活する野原をイメージし、さまざまな素材を使い、変化を持たせた空間作りを行った。野原に見え隠れする小さな虫や生き物たちを発見する楽しさは、病院、診察室、検査室に入る前の子どもの不安感や緊張感をやわらげる。
5階病棟
草花や鳥、小動物が透明感のある瑞々しい色彩で風景・シーンを生み出す。見る人それぞれが物語を想像し楽しむことができ、思い思いに描いたストーリーを子どもたち同士が、子どもたちとスタッフが、話し合うきっかけとなるようにした。
- 施設名称
- 福岡大学病院新診療棟 小児医療センター
- 建築主
- 学校法人 福岡大学
- 所在地
- 福岡県福岡市城南区七隈
- 主要用途
- 病院
- 完了年度
- 2010年12月
- 建築設計
- 株式会社日本設計
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- ひびのこづえ
- 施工
- 株式会社竹中工務店