開放的なオープンスペースが、地域との関係を近づける
地域密着型大学附属病院としての医療機能や役割だけでなく、住宅地に囲まれた立地であることから地域への快適なサービスの提供に大きな期待を受けた八千代医療センターは、まだ緑残る恵まれた景観を活かして環境調和に最大限配慮し、「地域に親しまれ、安全で開かれた病院―Heart-full Care」を基本方針に、地域住民が日頃から気軽に訪れることができる『公園』のような憩いの場を目指して、安全で開放的な緑地空間を整備した。
境界を感じることのない地域とのつながりの中に、散策路や水景と共にアートワークを配置。文化の香るオープンスペースとして、屋外空間だけでなく、院内外の各所に生命感溢れるアートで癒しを与える工夫を凝らし、病院の姿勢を視覚的に伝えている。見たり触れたりして親しめるアートのある環境を日常生活の一部として計画し、開放空間に人々をあたたかく迎え入れることで、病院と地域住民との関係をより近づけている。
DATA
- 施設名称
- 東京女子医科大学 八千代総合医療センター
- 建築主
- 学校法人 東京女子医科大学
- 所在地
- 千葉県八千代市大和田新田
- 主要用途
- 病院
- 完了年度
- 2006年9月(2006年12月オープン)
- 建築設計
- 株式会社日建設計
- アートディレクション
- 株式会社タウンアート
- アーティスト
- 竹田康弘、豊嶋敦史、千葉大学工学部デザイン工学科 柳沢研究室、若野忍、 いわぶちさちこ 他
- 施工
- 清水建設株式会社